不動産売却価格 回帰分析
国土交通省の取引価格データによる、都市ごとの価格の回帰分析(築年数・立地などの効果、将来予測、利回り)と、全国の相場比較。市況(成約・在庫)、ローン金利、売却までの収支シミュレーション、人口推移、地価・家賃・金利の超長期推移のまとめも。
築年数は1年刻み、マンション・戸建の面積は5㎡刻み、駅徒歩は5分刻み(30分以上は1区間)のカテゴリ変数(曲線の形を仮定しない)、説明変数は取得できる項目をすべて投入し、地区(町名)の効果も含めています。通常の変数は罰則なしの最小二乗法、水準が数千ある地区名だけ L2 で区平均へ縮小しています。
回帰方程式 — 基準の物件の価格に、当てはまる項目の%を掛け合わせたものが推定価格です。行をクリックすると、その条件が基準になります
詳細(区・取引年・改装・用途地域など、残りの項目)
予測と実績 (無作為抽出3,000件、対数軸)
築年数と価格 (基準の物件で築年数だけ変えた場合。1年ごとに推定)
面積と価格
駅距離と価格
取引年と価格 (基準の物件の各年の相場)
立地マップ
区の効果
%は、他の条件が同じまま、その項目だけを基準(色付きの行)から変えたときの価格差。薄い字は統計的に有意でない項目(p≥0.05、初期の基準のときのみ表示)。「不明」はデータに記載のない取引です。
断面の条件 — 1つの変数だけ動かし、他は下の値に固定します。初期値は上の「基準の物件」で、カードをクリックすると連動します(将来予測・利回りも共通)
カテゴリ項目の「自動」は、同じ区で面積が近い取引の最頻値を使います(例: 25㎡なら間取りは1K)。地区の「区の平均」は地区効果0です。
推定価格
係数表
残差の分布(ln価格の実績−推定) ?残差 = ln(実績の価格) − ln(推定価格)。 0.1 なら実績が推定より約10%高く、−0.1 なら約10%低い。0のまわりに細く集まるほど、推定が実績に近い
この物件の将来価格 — 条件は「断面グラフ」タブの物件条件を使用
区の人口(実績と推計)
人口弾力性の推定 ?区の人口が1%変わったとき、価格が何%変わるか(ln(区人口) の係数)。 0.5 なら、人口が1%増えると価格が約0.5%上がる
全都市の取引をプールし、区固定効果と「都市×年」固定効果を入れて ln(区人口) の係数を推定。区内の人口変化と価格変化の対応だけから識別しています。標準誤差は区クラスタ頑健。
予測の前提と限界
- 将来価格 = 現在の推定価格 × 経年減価(築年数の係数) × 人口効果(弾力性 × 人口推計の変化率)。
- 金利・建築費・景気など市場全体のトレンドは横ばいと仮定(現在の物価での実質的な相対評価)。
- 人口弾力性は因果効果とは限りません(人気エリアに人が集まり価格も上がる、という逆の因果を含みます)。
- 帯は係数の推定誤差のみを反映した95%区間で、個別物件のばらつきや前提の不確かさは含みません。
金利の推移 — 日本銀行・財務省の公表値(月次)。凡例をクリックすると系列を表示/非表示
住宅ローンの変動金利は短期プライムレート(政策金利に連動)、固定金利は10年国債利回りを基準に決まります。貸出約定平均金利は国内銀行が実際に貸し出した金利の平均(新規=その月の実行分、ストック=貸出残高全体)で、住宅ローンに限らない企業向け等を含みます。
不動産価格指数(住宅)と回帰の推定価格
データと注意
- 金利: 日本銀行 時系列統計データ検索サイトの基準割引率および基準貸付利率、無担保コールレート(オーバーナイト物、月平均)、貸出約定平均金利(国内銀行)、長・短期プライムレート(主要行)の推移(改定日の値を月末時点に直したもの)、財務省 国債金利情報の10年債(日次を月平均)。
- 不動産価格指数(住宅): 国土交通省の季節調整済み系列(2010年平均=100)。取引価格情報をもとに国が作るヘドニック指数で、本アプリの回帰と同じデータ源ですが、対象地域・変数・手法は異なります。東京都・愛知県・大阪府は2008年3月以前の値も収録(各府県の不動産鑑定士協会との共同作成分)。
- 回帰の推定価格の指数は、選択中の物件条件を固定し取引年効果だけを動かした推定価格を2010年=100にしたもの(築年数も固定なので、同じ物件の経年による下落は含みません)。
- 同じ物件を各年に買った場合のローン返済額と利回りは「投資利回り」タブの断面「購入した年」で見られます。
利回りの前提 — 物件条件(区・築年数・面積など)は「断面グラフ」タブと共通。ワンルームなら面積を25㎡前後に
築年数ごと — 選択中の取引年に築n年で買う
購入した年ごと — 同じ物件(築年数は固定)を各年に買う
区ごとの利回り(同じ物件条件)
計算方法と注意
- 価格: 上の回帰モデルによる推定価格(選択中の取引年の水準)。
- 想定家賃: 令和5年住宅・土地統計調査の「区×延べ面積区分別 民営借家(非木造の共同住宅)の平均家賃」× 築年補正(同調査の都市別・建築時期別の家賃 ÷ 都市平均)。
- 統計の家賃は2023年10月時点で入居中の世帯の平均(長期入居の継続賃料を含む)で、新規募集の家賃より低めに出やすい値です。相場を把握している場合は家賃を直接指定してください。
- 表面利回り = 年間家賃 ÷ 価格。実質利回り = (年間家賃×(1−空室ロス)×(1−管理委託料) − 管理費・修繕積立金 − 固定資産税等) ÷ (価格×(1+購入諸費用))。
- 返済後利回り = (NOI − 年間ローン返済額) ÷ (価格×(1+購入諸費用))。ローンは元利均等・ボーナス返済なし・借入額=推定価格(頭金なし)で、金利は選んだ系列の購入年の年平均+上乗せ幅。マイナスなら家賃だけでは返済をまかなえず持ち出しになります。
- 実際のローン金利(優遇後)の統計はないため、「ローンの用途」で基準となる公表統計と上乗せ幅の目安を選び、必要なら系列と上乗せ欄で調整します(手で変えると「カスタム」になります)。
- 用途ごとの目安: 投資用(区分マンション・アパートローン)はほぼ変動型で短期プライムレート連動のため「短期プライムレート」+1〜2%(初期値 +1.5%)。自宅用の変動型は優遇後で「短期プライムレート」−0.5〜1.5%(初期値 −1.0%)、固定型は「10年国債利回り」+0.5〜1%(初期値 +0.8%)。「貸出約定平均金利」は大企業向けを含む全体の平均なので、個人が借りる水準より低めです。上乗せ幅は全期間で一定なので、優遇幅の年ごとの変化は反映しません。実際に提示された金利があれば、その時点の系列の値との差を上乗せ欄に入れてください。金利の推移は「金利と価格指数」タブ。
- 断面「築年数」は選択中の取引年に築n年の同条件の物件を買う場合(価格・家賃・返済額が築年で変わり、金利はその年の値)。「購入した年」は同じ物件(築年数・家賃は固定)を各年に買う場合(価格は取引年効果、金利はその年の年平均)で、利回りの変化は価格と金利の変化だけを反映します。
- 所得税、大規模修繕の一時金、原状回復費、元本返済による純資産の増加、売却時の価格変動は含みません。
データの出所
- 取引価格: 国土交通省 不動産情報ライブラリ「不動産取引価格情報・成約価格情報」(2010年第1四半期〜)。本アプリは同データを加工して作成しています。
- 家賃: 総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」 第130表(建て方・延べ面積別の民営借家の1か月当たり家賃、市区別)、第107-2表(建築の時期別の借家の1畳当たり家賃、21大都市)。
- 地区の位置: 国土交通省「位置参照情報」(大字・町丁目レベル)。丁目の代表点を町名ごとに平均。背景地図は国土地理院タイル。
- 人口: 国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」(令和5年推計。2010・2015・2020年は各推計に収録の国勢調査実績、間の年は線形補間)。
- 金利: 日本銀行(基準貸付利率、無担保コールレート、貸出約定平均金利、プライムレート)、財務省「国債金利情報」。不動産価格指数(住宅): 国土交通省。詳細は「金利と価格指数」タブ。
対象と前処理
- 対象: 東京23区と政令指定都市(札幌・仙台・さいたま・千葉・横浜・川崎・相模原・名古屋・京都・大阪・堺・神戸・広島・北九州・福岡)。
- 種別: 中古マンション等、宅地(土地と建物)のうち用途が住宅(未記載含む)のもの。
- 除外: 調停・競売など特殊事情のある取引、建築年・駅距離などの欠損、築60年超、面積10㎡未満/300㎡超、都市×年ごとの㎡単価 上下0.5%。
- 築年数 = 取引年 − 建築年。駅距離「30分〜60分」等は区間の中央値に置換。
モデル
- ln(価格) = 築年数(1年刻み) + 面積(マンション・戸建は5㎡刻みの区分、一棟ものは ln(面積)) + 駅徒歩(5分刻みの区間、30分以上は1区間) + 構造・改装・間取り・用途地域・容積率・取引四半期など(戸建は土地面積・土地形状・前面道路・間口も) + 区効果 + 取引年効果 の最小二乗法(ヘドニック回帰)。成約価格情報に無い項目は「不明」を独立の区分として扱い、完全に重複する列は自動で除外します。
- 地区(町名)効果は水準が数千あるため L2 罰則(λ)つきで推定します。取引の少ない地区ほど区平均に引き寄せられ、混合効果モデルのランダム効果に相当します。他の係数は罰則なしなので、築年数などの係数と標準誤差はそのまま解釈できます。
- 「検証用2割での誤差」は、取引の2割を除いて推定し、その2割を予測したときの誤差です(過学習の確認用)。標準誤差は不均一分散に頑健なHC1(全都市プール時は区クラスタ)。
- 「典型的な誤差」= exp(残差の標準偏差) − 1。個別物件の価格が推定からどの程度ずれるかの目安です。
- データは物件の階数・向き・管理状態などを含まないため、個別査定の代わりにはなりません。
相場の条件 — 回帰モデルではなく、条件に合う実取引をそのまま集計します
強調する地域は、棒グラフ・推移・一覧で橙色になります(表の行・棒・線をクリックしても切り替わります)。「都市ごとの分析」で選んだ都市に連動します。坪単価は ㎡単価 × 3.306(1坪 = 400/121㎡)で、戸建・一棟ものは延床面積あたりです。
㎡単価の相場(中央値)
㎡単価の推移
面積・築年数・駅徒歩の条件に合う取引の年別中央値を、全期間・全地域ぶん描いています(取引年の条件は一覧と棒グラフにだけ適用。件数20件未満の年は除外)。線にカーソルを載せると地域名を表示。
一覧
市況の条件 — 首都圏の不動産流通標準情報システム(レインズ)に登録・成約報告された物件の月次集計
成約率 = 成約件数 ÷ 新規登録件数、在庫月数 = 月末の在庫件数 ÷ 月平均の成約件数(今の在庫が何か月で成約しきるか)。どちらも月ごとの季節変動が大きいため、12か月の合計・平均で計算します。価格帯で絞り込むと、件数・成約率・在庫月数がその価格帯の四半期の値になります(価格帯別は首都圏と都県の単位で、四半期ごとにだけ公表。価格の推移と地域の比較は全価格帯)。下の「地域の比較」の行をクリックしても地域を切り替えられます。
成約・新規登録・在庫の件数
棒は月次(価格帯で絞り込んだときは四半期)の成約件数、線は1年分の平均(在庫は期末の件数、右軸)。2025年1月の破線以降は、成約報告の適正化(システム改修)で成約件数が増えた可能性があると機構が注記しています。
成約率と在庫月数(12か月)
成約率が下がり在庫月数が伸びるほど、売り出しに対して買い手が少ない(売り手に不利な)状態です。
価格の推移
新規登録(その月に売り出した物件の希望価格)と在庫(売れ残りを含む月末の物件)は、成約価格より高く出ます。差が広がるのは、売り手の希望に買い手がついてこない局面です。
価格帯別の成約率と在庫月数
価格帯別の成約件数(四半期)
地域の比較(直近12か月)
既存住宅の販売量(登記ベース、全国の断面)
国土交通省「既存住宅販売量指数」。個人が購入した既存住宅の所有権移転登記の件数をもとにした指数(季節調整済み、2010年平均=100)。東京都・愛知県・大阪府・三大都市圏など、首都圏以外の都市の動きもこちらで見られます。カーソルを載せると12か月の件数も表示。
新設住宅着工戸数(12か月合計)
国土交通省「建築着工統計」の利用関係別。分譲マンション・分譲戸建は新築の売り物件、貸家は賃貸住宅(アパート等)の供給です。
データと注意
- 首都圏の件数・価格: 公益財団法人東日本不動産流通機構「月例速報 Market Watch」(東日本レインズ)をもとに作成。成約=当月に成約報告のあった物件、新規登録=当月に新たに登録された物件、在庫=月末時点で登録されている物件。中古マンションは「中古」として登録された物件、土地は面積100〜200㎡。会員の不動産会社がレインズに登録した物件だけの集計で、市場のすべてではありません。
- 2025年1月以降、成約登録の適正化を図るシステム改修により成約件数に影響している可能性がある、と機構が注記しています(2025年の成約件数の前年比が大きいのはこの影響を含みます)。
- 新築マンションの契約率(不動産経済研究所)は利用に許諾が必要なため載せていません。新築の供給量は着工統計の分譲マンション・分譲戸建で見られます。
- 既存住宅販売量指数・建築着工統計: 国土交通省、e-Stat 建築着工統計調査。
金利の推移 — 変動・固定、住宅ローン・投資用ローンの基準になる金利(月次)。凡例をクリックすると表示/非表示、右端の点は現在の商品の金利
住宅ローンの変動金利は短期プライムレート(短プラ)に連動し、大手行の店頭金利は「短プラ+1%」が慣行です(三菱UFJの現在の店頭金利 3.375% = 短プラ 2.375% + 1%)。実際には店頭金利から大きく引き下げた「優遇後」の金利で借りる人が大半です。固定金利は長期金利(10年国債など)を基準に決まります。投資用ローンは公的な金利統計がないため、住宅金融支援機構の賃貸住宅(アパート等)建設融資の金利と、現在の商品の金利を載せています。賃貸住宅建設融資は機構が直接貸す、賃貸住宅を建てる人向けの全期間固定ローンで、自宅を買う人向けのフラット35(民間金融機関が窓口)とは別の商品です。
10年国債との差(上乗せ幅)
各金利 − 10年国債利回り。固定金利は国債利回り+上乗せ幅で決まるため、国債利回りが上がると遅れて追随します。変動の店頭金利と国債の差が縮むほど、変動と固定の金利差も小さくなります。
住宅ローン利用者の金利タイプ
住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査」(民間の住宅ローンで借りた人へのインターネット調査)。2016年度第1回は調査会社の変更で回答者の属性が変わり、前回までと不連続です。
代表的な商品の金利
各社の公式ページで表示を確認した値です(基準日は表の通り。金利は毎月見直されます)。住宅ローンは本人の条件(団信の種類・借入割合・年収など)で変わり、投資用ローンは審査で個別に決まります。メガバンク・ネット銀行のうち、金利をページ上で確認できなかった商品は載せていません。
固定金利での返済額 — 借入額・金利・返済期間を入れると、月々の返済額と、そのうち利息がいくらかを計算します
月々の返済額の内訳
総返済額の内訳
金利ごとのローン定数と月々の返済の平均 — 借入額・返済期間・返済方式は上の入力の値。太字は入力した金利。行をクリックするとその金利に切り替え
ローン定数 = 年間の返済額 ÷ 借入額(元金均等では返済期間を通した平均)。平均利息率 = 利息の合計 ÷ 返済期間(年) ÷ 借入額で、ローン定数のうち利息の分(残りは元金の返済)。残高が減るぶん金利より低くなります。この値が物件の利回り(NOI ÷ 物件価格)より高いと、借りるほど手残りが減ります。年間の平均 = 総返済額 ÷ 返済期間(年)。月々の平均 = 総返済額・元金・利息の合計 ÷ 返済回数。
年ごとの元金と利息 — 棒をクリックすると、その年の月々の内訳を上の円グラフに表示
返済額は1円未満も含めて計算した値です(実際の返済額は金融機関の端数処理で数円ずれます)。団信・保証料・手数料、金利の見直しは含みません。
変動と固定の比較 — 変動で借りて金利が上がっていく場合と、全期間固定を比べる(元利均等返済)
初期値は変動=上の表の最も低い変動金利(住宅ローン)、固定=フラット35。変動は1年ごとに金利を見直して、その時点の残高・残り期間で返済額を計算し直します(実際の多くの商品にある「返済額は5年間据え置き・見直し時も1.25倍まで」のルールは考えていません)。団信・保証料・手数料は含みません。
新規貸出額(国内銀行、直近4四半期の合計)
日本銀行「貸出先別貸出金」。住宅ローンは個人向けの住宅資金、アパートローン等は「個人による貸家業」の設備資金の新規貸出額(2009年4〜6月期から)。
データと注意
- 金利: 日本銀行の長・短期プライムレート(主要行、最頻値)・基準貸付利率・貸出約定平均金利(国内銀行、新規/長期。住宅ローンに限らない)、財務省の10年国債利回り(月平均)。
- 投資用(賃貸住宅)の金利: 住宅金融支援機構「賃貸住宅融資 参考金利の推移表」(繰上返済制限なしの35年・15年固定。サービス付き高齢者向け住宅の金利は除く)。2026年6月に1.5ポイント上がっていますが、公表値のままです。
- フラット35の過去の金利は機構がグラフでしか公表していないため、推移には載せず現在の値だけを表に載せています。民間の住宅ローン金利(店頭金利)の推移も数表での公表がないため、短プラ+1%を目安として描いています。
- 新規貸出額: 日本銀行 時系列統計データ検索サイト(API)の貸出先別貸出金。金利タイプ別の利用割合: 住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査」の各回の概要。
物件とローン — 区分マンション1戸を買って貸し、何年後かに売る場合の収支。物件資料にある家賃・管理費・修繕積立金を入れます
リスクを選ぶと、下の表と総収支にリスクなしの場合との差も表示します。税率は所得税(復興特別所得税として所得税の2.1%を含む)と住民税10%の合計で、給与など他の所得を合わせた課税所得の区分で選びます。
イニシャルコスト(購入時の自己資金)
内訳
入居者の入れ替え・空室のコスト(年平均)
内訳
ランニングコスト(月)
内訳
設備交換・修繕費の計算
節税効果(年) ?不動産所得(家賃 − 経費 − 減価償却)が赤字なら、給与などの所得と相殺して戻る税金(赤字 × 税率)。 黒字の年はマイナスで、税金がかかる額
内訳(不動産所得の計算)
年ごとの節税効果 — マイナスは黒字で税金がかかる年
売却する年ごとの節税額の合計と売却時の税額
毎月の収支
収入と支出の内訳
推移 — 棒をクリックすると、その年の内訳を左に表示
売却したときの総収支と年利回り ?年利回り(IRR、内部収益率): 購入時の自己資金を0年目の支出、毎年の収支と売却代金の手取りを収入とみたときの、年あたりの複利の利回り。 預金や株の利回りと比べられる — 上段: 総収支(購入から売却までの手元のお金の増減)、中段: 自己資金に対する年利回り(IRR)と売却価格、下段: リスクによる差。列は物件価格の年あたりの変動率で、入力値の前後も並べます。セルをクリックすると下に内訳を表示(表にない年数は下で入力)
総収支の内訳
収入と支出の内訳
まとめた内訳 — 左の内訳の近い項目をまとめて、収入と支出を並べたもの
売却する年ごとの推移 — 表で選んだ列の物件価格の変動率で、各年に売った場合の収入・支出(まとめた項目)・総収支。棒をクリックすると、その年に売った内訳を上に表示
計算方法と注意
- イニシャルコスト = 頭金 + 諸費用(仲介手数料・ローン事務手数料・登記・税・保険・精算金)。借入額 = 物件価格 − 頭金。諸費用は現金で払う前提です。
- ローンは元利均等。金利の上昇を入れると変動金利として毎年見直し、その時点の残高・残り期間で返済額を計算し直します(実際の商品にある「返済額は5年間据え置き・見直し時も1.25倍まで」のルールは考えていません)。
- 毎月の収支 = 家賃 − ランニングコスト − 入れ替えのコスト(年平均の12分の1) − ローン返済(利息+元金)。元金の返済は支出ですが、ローン残高が減るぶん売却時の手取りが増えます。
- 入れ替えのコストは、1回あたりの費用(原状回復などの定額 + 広告料・仲介・フリーレント・空室期間の家賃)を、入れ替えの頻度で割って毎年ならしています。家賃は毎年、入力した家賃の変動率で変わります(初期値の−1%/年は、令和5年住宅・土地統計調査の建築時期別の民営借家の1畳当たり家賃が築5〜47年で年約1.2%低いことからの目安)。家賃が下がると、賃貸管理手数料と家賃何か月分の費用も下がります。
- 売却価格 = 市場価値 × {(1 + 相場の変動) × (1 + 築年数による変動)}^保有年数。市場価値は、相場より安く(高く)買えた物件の本来の価格で、空欄なら物件価格と同じです。購入時の費用・ローン・取得費は物件価格で計算します。表の売却価格の後ろの%は、物件価格(購入価格)からの増減です。表の列は、この合成した年率に −2〜+1% の幅を足したものです。初期値は「都市ごとの分析」と同じ回帰を16都市で推定した中央値の目安で、築年数による変動は新築直後(築0〜2年で2割前後下がる)を除いた築3〜40年でマンション年約−3%・戸建年約−2%(1棟は土地付きなので戸建の値)、相場の変動は2021年以降の急騰を除いた2013〜2020年でマンション年約+5%・戸建年約+1%です(マンションは控えめに+3%)。
総収支 = −イニシャルコスト + 保有中の毎年の収支の累計 + (売却価格 − 売却時の仲介手数料 − ローン残高)。年利回りは、購入時の自己資金と毎年の収支・売却代金を年単位のキャッシュフローとみた内部収益率です。売却代金で残債を返しきれず、最後まで支出しかない場合などは求まらないため「—」になります。 - 税金を含めると、毎年の不動産所得(家賃 − 経費 − 減価償却)に税率を掛けた所得税・住民税を差し引きます。赤字なら給与などの所得と相殺して戻る税金を「節税」として足します(他の所得が十分あり、同じ税率がかかる前提)。経費はローン元金以外の支出で、1年目は購入時の諸費用(仲介手数料を除く)も経費にします。設備交換・修繕費は年平均にならした額をそのまま毎年の経費にしていますが、実際の申告では交換した年の経費、または資産として計上して減価償却(資本的支出)になるため、年ごとの税額は目安です。赤字のとき、土地の取得に充てた借入金の利子は相殺できません(借入金はまず建物に充てたとみなします)。
- 減価償却は建物部分(取得費 × 建物の割合)の定額法(毎年 取得費 × 耐用年数ごとの償却率。31年なら0.033)で、耐用年数は選んだ構造の法定耐用年数(RC・SRC 47年、重量鉄骨 34年、木造 22年など)をもとにした中古の簡便法((法定 − 築年数) + 築年数 × 20%、法定耐用年数を過ぎていれば法定の20%)。建物のうち設備(電気・給排水・ガス設備など)の割合を選ぶと、その部分は設備の法定耐用年数15年をもとにした簡便法で償却します(築15年以上なら3年)。償却の総額は同じで、前倒しになるぶん早い時期の税金が減ります。区分マンションの契約書には設備の内訳がないことが多く、実際の申告では割合に合理的な根拠が必要です。
- 売却時は、譲渡所得 = 売却価格 − 仲介手数料 − (取得費 − 減価償却の累計) に、保有5年超は20.315%、5年以下は39.63%を掛けた譲渡所得税を引きます。減価償却で毎年の税金が減ったぶん、売却時の譲渡所得が大きくなります。所有期間は実際には売却した年の1月1日時点で判定するため、6年目に売っても短期になることがあります。
- リスクの項目以外の費用は全期間一定で、大規模修繕の一時金は含みません。
人口の条件 — 2025年までは国勢調査の実績、2030年以降は国立社会保障・人口問題研究所の推計(令和5年推計)
地図の市区町村をクリックすると、その地域の推移を表示します(政令市と東京23区は区ごと)。地図はマウスホイールやピンチで拡大・縮小できます。
人口の増減(市区町村)
人口と年齢構成の推移
積み上げは10歳ごとの人口(90歳以上はひとつ)、黒の線は65歳以上の割合(右軸)。破線より右は推計です。凡例をクリックすると年代ごとに表示/非表示。
男女別の推移
人口ピラミッド
棒が左の年、枠線が右の年。左が男性、右が女性。
主要都市の比較
東京23区と政令指定都市。2020年=100 の指数。色は北(赤)から南(紫)の順、太線が選択中の地域です(線・表の行をクリックするとその都市を表示。凡例をクリックすると表示/非表示)。
データと注意
- 2025年: 総務省統計局「令和7年国勢調査 人口等基本集計」第2-7表(男女・5歳階級別人口、不詳補完値。補完後も残る年齢不詳(全国1,071人)は除外)。2024年以降に新設された区(浜松市の中央区など)は2025年だけの地域になります。
- 人口: 国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」(令和5年推計。2015年は平成30年推計、2010年は平成25年推計に収録の国勢調査実績。2010年は対象12都道府県だけ取得しているため、それ以外の地域と全国は2015年から)。男女・5歳階級別で、90歳以上はひとつにまとめています。全国は都道府県の合計、東京23区は区の合計。
- 推計は2020年の国勢調査を出発点に(2025年の国勢調査は反映していません)、出生・死亡・移動の仮定を置いて計算したもので、実際の人口とは異なります。福島県の一部町村は推計の対象外です。
- 地図の境界: 国土数値情報「行政区域」(2024年1月1日時点)を加工して作成(表示用に約400mの精度に間引き)。背景地図は国土地理院タイル。
賃貸の空室率 — 総務省統計局「住宅・土地統計調査」(5年ごと)。空室率 = 賃貸用の空き家 ÷ (借家 + 賃貸用の空き家)
地図の市区町村をクリックすると、その地域の推移を表示します(政令市と東京23区は区ごと)。調査員が外観などから判断した空き家を数えるため、管理会社などが公表する空室率より高めに出ます。地域や年の比較の目安として見てください。
賃貸の空室率(市区町村)
空室率の推移
主要都市の比較
東京23区と政令指定都市。色は北(赤)から南(紫)の順、太線が選択中の地域です(線・表の行をクリックするとその都市を表示)。政令市になる前の年は値がありません。網掛けの期間(1998年以前)は売却用の空き家を含みます。
データと注意
- 空室率: 総務省統計局「住宅・土地統計調査」の賃貸用の空き家数 ÷ (借家数 + 賃貸用の空き家数)。全国・都道府県・東京23区・政令指定都市は令和5年調査の時系列統計表(第4表・第9-2表、1983年〜)、それ以外の市区町村は平成25年・平成30年・令和5年調査の市区町村別の表(居住世帯の有無別住宅数と、住宅の所有の関係別住宅数)から計算しています。借家には公営・UR・給与住宅を含みます。
- 居住者のいない住宅は、調査員が外観などから判断して数えています。管理会社などが公表する空室率(管理物件のうち募集中の住戸の割合など)とは数え方が違い、高めに出る傾向があります。値の水準よりも、地域の比較や推移の目安として見てください。
- 1998年以前の「賃貸用の空き家」は売却用の空き家を含みます(グラフの網掛け)。抽出調査のため、規模の小さい市区町村ほど誤差が大きくなります。
- 市区町村別の表に載るのは市区と人口1万5千人以上の町村で、それ以外は地図で灰色です。調査の後にコードが変わった市町村(滝沢市・富谷市・那珂川市、岩舟町を編入した栃木市)は今の市にまとめ、浜松市は区の再編(2024年)があったため市全体の値で塗っています。福島県の浜通りの市町村は人口の地図と同じくひとつの地域にまとめているため、データなしです。
- 地図の境界: 国土数値情報「行政区域」(2024年1月1日時点)を加工して作成。背景地図は国土地理院タイル。
長期推移の条件 — 地価は地価公示(住宅地、1983年〜)と市街地価格指数(六大都市の住宅地、1955年〜)、家賃は消費者物価指数(1970年〜)
地価・家賃・物価の推移
地価 ÷ 家賃 (基準年=100。上がるほど家賃に比べて土地が割高)
買うか借りるかの目安。地価と家賃の指数の比なので水準(利回り)ではなく、基準年からの変化だけを表します。物価で割っても同じ値です。
円で見た水準の目安(名目)
表面利回りの推計(標準的なワンルーム)
同じ部屋の価格と家賃(築年数の進行込み)
都市の比較
太線が選択中の都市です(線・表の行をクリックするとその都市を表示)。基準年に値がない都市は描きません。
金利の超長期推移 — 政策金利と、ローン金利の目安になる金利(月次)
初期表示は1955年以降です。グラフをドラッグすると拡大、ダブルクリックで全期間(公定歩合は1882年〜)に戻ります。凡例をクリックすると表示/非表示。点線の物価上昇率(前年比)を上回る分が、おおよその実質金利です。
データと注意
- 地価(都市別): 国土数値情報「地価公示」(国土交通省、各年1月1日時点)の住宅地。最新年の地点が持つ1983年からの価格の履歴を使い、毎年、前年から継続して調査された地点(標準地番号の変更を含む)の価格の変化率を対数平均してつないだ連鎖指数です。最新年に残っている地点だけなので、古い年ほど地点が少なくなります(東京23区で1984年は約90地点、2026年は約850地点)。円の水準は最新年の全地点の平均価格を指数で過去に延ばした目安で、地点の構成を最新年に揃えています。
- 地価(長期): 日本不動産研究所「市街地価格指数」の住宅地(六大都市・全国(223都市)は1955年〜、東京区部は1985年〜)。BIS(国際決済銀行)の住宅価格統計から取得し、各年3月末の値を使っています。六大都市は東京区部・横浜・名古屋・京都・大阪・神戸の合計で、選んだ都市によらず同じ線です。東京区部の線は1985年より前の基準年では、1985年を地価公示の値に合わせて描きます。地価公示とは調査地点と集計方法が違い、2013年以降は地価公示の方が大きく上がっています。
- 家賃: 総務省統計局「消費者物価指数」2020年基準 長期時系列の都市別「持家の帰属家賃を除く家賃」(民営・公営・UR等の借家の家賃、年平均、1970年〜。川崎市は1975年、堺市は2010年、相模原市は2015年から)。同じ住宅の家賃の変化を追う指数で、建物が古くなって家賃が下がる分を十分には補正していないため、新築・築浅の家賃の上昇より小さく出やすいことが知られています。円の水準は令和5年住宅・土地統計調査の民営借家(非木造の共同住宅)の平均家賃(面積区分を戸数で加重平均)を指数で前後に延ばした目安です。
- 物価と実質値: 同じく消費者物価指数の全国「持家の帰属家賃を除く総合」(年平均、1947年〜)。実質は各年の値をこの指数で割ったもの(物価の値がまだない最新年は表示しません)。マンションの価格指数は国土交通省「不動産価格指数(住宅)」のマンション(区分所有)の年平均(2008年〜、地域は都市ごとの分析と同じ対応)で、基準年が2008年より前のときは2008年を地価公示の値に合わせて描きます。
- 同じ部屋の価格: 国土交通省 不動産情報ライブラリの中古マンションの取引価格(2010年〜、4四半期そろった年まで)から作った疑似的なリピートセールス指数です。物件を特定する項目がないため、条件がすべて同じ別の部屋や別の建物が少し混ざることがあり、価格は公表の段階で丸められています。家賃の築年数の補正については総務省統計局「消費者物価指数における民営家賃の経年変化の調整方法」を参照。
- 金利: 公定歩合(基準割引率および基準貸付利率、1882年〜)と有担保コールレート翌日物(1960年〜)は日本銀行 時系列統計データ検索サイトの API、無担保コールレート・貸出約定平均金利は同サイトの主要時系列統計データ表、長期プライムレート(1966年〜)・短期プライムレート(1989年〜)は日本銀行「長・短期プライムレート(主要行)の推移」(過去の表を含む)、10年国債は財務省「国債金利情報」(1986年7月〜)。1990年代半ばまでは公定歩合、その後はコールレートの誘導目標が政策金利の中心です。
- 民間の住宅ローン金利や旧住宅金融公庫の金利の長期の推移は数表で公表されていないため載せていません。変動金利は大手行の慣行(短プラ+1%)を店頭金利の目安とし、固定金利は長期プライムレート・10年国債が目安になります。
物件 — 区・地区(町名)と物件資料の値を入れると、各種の価格・評価額の目安を並べます
地価公示の用途は、物件の用途地域が商業・近隣商業なら商業地、それ以外は住宅地が目安です。家賃を空けると、区分マンションは住宅・土地統計調査の区×面積の平均家賃(築年数で補正)を使います。
収益不動産キャッシュフロー分析シート — 積算と返済比率・金利上昇時の収支から、融資と投資の効率をざっと判定します。色のついた欄が入力や推定から入る値です
価格・評価額の比較
計算の内訳
近い条件の取引 — 同じ都市・種別の取引価格情報から、近くで条件の近い取引を選び、回帰でこの物件の条件・取引年に補正した価格と並べます
この物件と比べて、その条件で価格が高くなる(広い・新しい・駅に近い・効果の高い地区や間取り・構造)か安くなるかで色を付けています。大体同じは面積 ±10%、築年数 ±2年、駅徒歩 ±2分、同じ地区・間取り・構造、または回帰の効果の差が ±3% 以内。地区・間取り・構造の高い安いは回帰の地区・区の効果と、間取り・構造の係数によります。
近くの地価公示の地点
調べるときのリンク — 外部サイト。位置は地区(町名)の代表点なので、地図では物件の場所に合わせ直してください
確認すること
現地・物件まわり
- 立地: 周辺の様子(住宅街か、飲食店・スーパー・コンビニ)、駅前の充実度、車通り、通勤先と所要時間、周辺の大学・企業
- 建物: 外観・共用部の管理状態、日当たり・眺望(主方位)、傾きなどの欠陥、旧耐震(1981年6月より前の建築確認)でないか、インスペクション
- 災害・事故: ハザードマップ(洪水・高潮・津波・土砂)、事故物件(大島てる)
- 賃貸: 近隣の同条件の募集家賃(駅・面積・徒歩分数で絞る)、同じ建物の賃貸履歴・空室の数、入居者の属性・平均居住年数・滞納の有無・保証会社
- 価格: 同じ建物・近隣の過去の売出価格と成約価格(レインズ・マーケット・インフォメーション)、売出価格での表面利回り
- 管理: 修繕積立金の残高と滞納、長期修繕計画・大規模修繕の予定、積立金の値上げ予定、民泊・ペットの可否、抵当権(引き渡しまでに抹消されるか)
資料で見ること
- 物件概要書: 構造・築年数・利回り、違法でないか(容積率・建ぺい率・用途地域・接道・既存不適格・再建築時の制約)、確認済証・検査済証
- レントロール: 最新か、入居の偽装がないか、入居中の家賃と募集家賃の差
- 業者へのヒアリング: エリアの特徴・賃貸需要・賃借人の特徴、満室にする条件、競合物件、ネガティブな情報
- 重要事項説明書・売買契約書は、ドラフトを事前にもらっておく
| 共通 | 区分マンションなら追加 | 一棟なら追加 |
|---|---|---|
| 登記事項証明書 | 管理規約 | 全賃貸借契約書 |
| 公図 | 長期修繕計画 | レントロール |
| 建築確認資料 | 修繕履歴 | 入金履歴 |
| 検査済証 | 管理組合の決算 | 修繕履歴 |
| 固定資産評価証明 | 管理組合の予算 | 固定資産税の通知 |
| 固定資産税の資料 | 総会議事録 | 消防点検 |
| 重要事項説明書 | 重要事項調査報告書 | エレベーター点検 |
| 売買契約書案 | 修繕積立金の残高 | 境界の資料 |
| ハザードの資料 | 滞納額 | 測量図 |
| 修繕の資料 | 修繕積立金の値上げ予定 | インスペクション |
| 賃貸借契約書 | 大規模修繕の予定 | 各種設備の点検 |
計算方法と限界
- 市場価格: 「都市ごとの分析」と同じ回帰モデル(全期間)で、最新の取引年・入力した条件・地区の推定価格。帯は個別物件の95%予測区間。カテゴリ項目(間取り・用途地域など)は同じ区で面積が近い取引の最頻値です。
- 土地の単価: 国土交通省「地価公示」の同じ用途の地点のうち、地区の代表点(町名ごとの位置参照情報の平均)からの距離(km)と、駅からの距離の差(km、徒歩1分=80m)の合計が小さい3地点を、その逆数で重みづけ平均します(地区を指定しないときは区の全地点の中央値)。表のチェックで地点を選び直せます。公示価格は毎年1月1日時点の、更地としての正常な価格です。
- 路線価の目安: 公示価格 × 0.8(路線価は公示価格の8割程度を目安に定められる)。実際の路線価は国税庁の路線価図で確認してください。相続税評価額(土地)は 路線価の目安 × 敷地の面積で、奥行・形状などの補正や貸家建付地の減額は入れていません。
- 固定資産税評価額: 土地は 公示価格 × 0.7 × 面積(7割程度を目安に定められる)。建物は 再調達原価 × 0.6(新築時の評価は工事費の5〜7割程度とされる)× 経年の補正(法定耐用年数で0.2まで直線で下げる)の粗い目安です。実際の値は固定資産評価証明書で確認してください。
- 相続税評価額: 土地(路線価の目安)+ 建物(固定資産税評価額 × 1.0)。分譲マンションは令和6年1月以降の区分所有補正率(評価乖離率 = 築年数×△0.033 + 総階数指数×0.239 + 所在階×0.018 + 敷地持分狭小度×△1.195 + 3.220)を掛けます(国税庁タックスアンサー No.4667)。総階数2以下は対象外。
- 積算価格: 土地(公示価格 × 面積)+ 建物(再調達原価 × 残存年数 ÷ 法定耐用年数)。再調達原価は国税庁「建物の標準的な建築価額表」の最新年の構造別の㎡単価 × 床面積(区分マンションは専有面積 × 共用部分を含む倍率)。法定耐用年数は RC・SRC 47年、鉄骨造 34年(骨格材4mm超)、木造 22年。
- 収益価格: 年間家賃 × (1 − 経費率) ÷ 還元利回り(直接還元法)。経費率は空室・管理費・修繕積立金・固定資産税などをまとめた割合です。